手のイラストをリアルに写実的に描く方法を紹介していきます。
さて、質問です。
あなたは洋画と日本画ではどちらがリアルで写実的だと思いますか?
正解を答える前に日本画と洋画の代表的な絵画を見てみましょう。
日本画の代表は浮世絵で有名な写楽、喜多川歌麿、鈴木春信。
洋画の代表はモナリザのレオナルド・ダ・ヴィンチや、ラファエロ、フェルメール。
これらの絵画を見てもらえばわかりますが洋画の方がリアルで写実的ですよね。
なぜ、洋画の方が写実的でリアルだと思いますか?
それは「カゲ(影、陰)」です。
浮世絵の方はカゲがまったく描かれておらず、平面的な絵画になっています。
いっぽう洋画の油絵はカゲがしっかり描かれており立体感があります。
立体的に見える。これが写実的でリアルな表現に必要なんです。
つまり、リアルな手のイラストを描くにはカゲを描けば良いということです。
カゲをつけてイラストを描くということに注意しながら描いてみましょう!
では、こちらの手の写真を見てください。
指のみじかいゴツゴツした男性の手です。
本当は女性の手の写真を使いたかったのですが、あいにくわたしが男なので我慢してください。
はい、そうです。これはわたしの手です。しかも、左手なのです!
つまり、わたしが右利きで、この手の写真は右手でカメラを持って撮影したことになります!!
そうだね、ワトソン君!!
イラストとはまったく関係ない、無意味な推理(?)をしてしまいました。
では、このわたしの手の写真を使って手のイラストを描いていきましょう。
まずは、もっとも手軽な鉛筆かシャープペンを使ってみましょう。
使い方は特に説明しなくても大丈夫ですよね。
鉛筆は削って芯を尖らせて、シャープペンはカチカチッとして芯を出してください。
【1】大まかに手の輪郭を描く。
手の輪郭を簡単にまあるく描きます。この線は後で消しますのでうすく描いてください。
【2】手の輪郭を四分割する。
手の輪郭を描いたら、その輪郭を四分割するようにタテとヨコに補助線を描きます。
【3】中指を描く。
次に中指を描きます。タテに描いた線を中心にしてヨコに描いた補助線の上まで指を描きます。
【4】人差し指、薬指、小指を描く。
人差し指の次は、人差し指、薬指、小指を描きます。指の根元を丸く線を描きます。指の中で一番長い指が中指です。次は人差し指、薬指、小指の順で短く描いてきます。小指の根元は輪郭に描いたヨコの補助線からすこしはみ出すくらいでちょうど良いです。